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コマーシャルカメラマン釣巻 崇のホームページへようこそ。
このホームページは釣巻がプライヴェートで撮り続けてきた
アメリカとヨーロッパの写真をメインに構成されています。
アメリカとヨーロッパのことなど
団塊世代末期に生まれた釣巻少年のアメリカ体験は小学生のとき、
新しい物好きの父親が買いこんだテレビのアメリカドラマから始まります。
名犬ラッシー、家のママは世界一、パパは何でも知っている、
突撃マッキーバー、ララミー牧場、ボナンザ、ローハイド、
コンバット、ギャラントメン、そしてルート66などなど。
あのころのアメリカは底抜けに豊かで明るくってすっかりボクは夢中に。
音楽も50年代60年代のアメリカンポップス
全盛期からフォークソングブームへ。
長じてはカタログ雑誌の元祖Made in USA カタログや雑誌POPYE の
洗礼を受けてすっかりアメリカマニアになってしまいました。
そんなボクにとってのアメリカはヴェトナム戦争以降
すっかりベクトルが狂ってしまったような
アメリカじゃなくってそれ以前の夢見るアメリカこそがテーマ。
そしてアメリカを自分自身でドライブしてみると決して
イメージとしての古きよきアメリカだけじゃーなくって、
そこかしこでそんな人々や光景に今でもたくさん出会うことが
出来るのを知ったのです。
情景写真
そんな釣巻が撮り続けてきたアメリカとヨーロッパ。
どの写真にも共通しているテーマは行く先々で出会った感受性に
直接訴えてくるさまざまな情景。
だから、特定の被写体にこだわることはありません。
行く先々で出会った人々や街、文化、自然すべてが被写体です。
スナップでもない、風景写真でもない。
もっと直感的に網膜に焼き付けるように撮影した写真を
ボクは情景写真と名付けました。
このホームページで表現したいのは釣巻というフィルターを通して
そのときの感動を共有してもらえること、
それこそが写真家としての釣巻の最大のテーマです。
旅のスタイル
現地での移動手段は国内海外を問わず自動車利用がメイン。
車の運転が大好きというのはもちろんあるのだけれど、
それ以上に遠くに見える風景や、
地図上で面白そうな地形や地名を見つけたとき、
好奇心の赴くままに即行動できるのが最大の理由。
特にアメリカではスケジュールに縛られず、
宿を決めずに行き先々で見つけたモーテルを渡り歩くのが
ベーシックな行動パターン。
移動に神経・体力・時間を消費せずに行動半径を広げると同時に
犯罪からの危険を回避できるという効用も見逃せません。
海外に撮影に出かけるときは事情が許せる限り
スケジュールは長く取るのですが生来の貧乏性のせいか、
日のあるうちはもちろん。暗くなっても体力の続く限り
撮影を続けるのがいつものパターン。
ましてや海外では緯度の関係で8時9時でも暗くならず
夕暮れや夜景の写真も撮りたい釣巻は必然的に
ホテルに入るのがいつもかなり遅い時間になってしまいます。
ものを見ることと撮影に全神経を集中していたい釣巻としては
時間を節約するとともに食事のときくらいは
リラックスしていたいと思うのです。
したがって旅行中は残念ながらレストランなどで
ゆっくり食事を摂る機会はあまりありません。
いつも、移動の途中で見つけたスーパーで食材を調達。
ホテルに入ってから自炊します。
自炊とはいっても海外旅行用の電気なべかコーヒーメーカーを駆使した
オリジナルの簡単料理です。
日本から持っていける食材と地元の食材をつかった
簡単:旅のレシピというものがいくつもあります。
このおかげで地中海を眺めながらいなり寿司を食べたり、
モハーベ砂漠の真ん中でざるそばを食べたり、
また南イタリアではポルチーニ茸のオリーブオイル漬け
を使ったパエリャ風焼き飯や
本場北欧のスモークサーモンを使った押し寿司などなど、
地元のおいしい食材を使った食事を楽しんでいます。
このオリジナルレシピ、興味を持ってくれる
出版社がございましたらぜひご連絡を。
撮影のスタイル
自前のスタジオでの商品撮影が多く、
カメラスタンドに大型ビューカメラを載せて
じっくりと時間をかけて撮影をすることが多いのですが、
モデル撮影や情景写真の撮影では三脚はほとんど使いません。
これは直感的な感動やモデルの表情を鮮度の高い画像として
一瞬で獲得するためです。
三脚を立てたり、ファインダーで構図をいじっていたら
一瞬のシャッターチャンスは逃げていってしまうし、感動も薄れてしまいます。
同じ理由でカメラもシンプルでダイレクトなものが最良と思っています。
必要な機能を呼び出すために複雑な操作が必要なカメラでは
感動の鮮度が落ちてしまいます。
自分の指先のように、そしてイメージしたままに画像を定着できる
カメラこそが最高の武器なのです。
以前の海外ロケでは空港でのX線検査を避けるために帰国前には
現像所のある大都市で2~3日過ごすのが常でした。
また長期のロケでは足らなくなったフイルムの調達にも苦労したものでした。
そんな苦労もデジタルカメラの登場で過去のものとなりました。
雑誌の仕事では最も多用する1200万画素、
ファイン画像での撮影可能枚数が1Gで220枚。
海外ロケでも4枚のマイクロドライブで十分対応できています。
もっとも旅先で毎晩パソコンを開いて画像の保存をするために
今まで以上に睡眠時間は減ってしまったのですが。
上記のような理由で三脚を持ち歩かない釣巻には必要に応じて
自由に感度を設定できるのはまったくありがたいことです。
現在望遠系はニッコール80~400VRレンズを使用、
デジタルでは600mm相当の撮影が手持ちで撮影できてしまうなんて
フイルム時代には考えられないことでした。
ちなみにこのホームページで公開している画像は
南フランスの月の写真も含めてすべて手持ち撮影です。
フィルムにこだわり続ける人もいますが、カメラを道具として使い分ける
ボクの撮影スタイルにはデジタルカメラの登場は福音でした。
これによって撮影の機動性が増したことは確実です。
今後のツリマキの行方
ファッションカメラマンとかブツ撮りカメラマンなどに
カテゴライズされるのが嫌いです。
プロのカメラマンであれば依頼があればどんな撮影内容でも
クライアントの要求にこたえられて当たり前。
クライアントの要求を満たした上で、そこにいかにカメラマンとしての自分を
表現していくか、それこそがプロの仕事だと思っているからです。
それでなければ、誰が撮っても同じ写真がBESTということになってしまいます。
写真といえども、絵画や、文学、彫刻、演劇と同じ表現手段の一つだと思っています。
カメラマンである以上に自分は表現者でいたいと思うのです。
大事なことは表現すべきものを持っているということ。
優れた文学者、職人、俳優がそうであるように。
そのためのアンテナはいつまでも磨いていきたいと思っています。
スタートしたばかりのホームページでまだまだ充実には程遠い状態で
現在はまだデジタルで撮影した最近の画像だけの公開ですが
順次、デジタル化する以前に撮りためた
リヴァーサル写真もアップしてゆく予定です。
今後もわくわくするような気に入りの情景探し続けて
地球上を撮り続けるとつもりです。
どうぞよろしくお付き合いください。
05 JAN 2006
プロフィール
コマーシャルカメラマン
1949年5月10日 東京生まれ
丑年・おうし座・B型
大学卒業後 東京総合写真専門学校研究科入学
卒業後は麻布スタジオで1年間のスタジオマン生活を経て
ヌードカメラマン河合孝雄氏、
ファッションカメラマン与田ひろし氏に師事。
独立後フリーカメラマンに。 |